シリーズ「解雇理由」2012年11月分 –「解雇・退職勧奨・退職強要」事例

レーバーネット 2013年1月15日

シリーズ「解雇理由」2012年11月分
「解雇・退職勧奨・退職強要」のメール相談事例のまとめ
NPO法人労働相談センター
全国一般東京東部労組

みなさんへ シリーズ「解雇理由」です。2012年11月中にNPO法人労働相談センターと全国一般東京東部労組に寄せられたメール相談の「解雇・退職勧奨・退職強要」事例からまとめました。

1、「職場の人間関係を乱した」と突然身に覚えのない理由で解雇通告を受けた。納得できないので、解雇理由書を求めたら、「解雇は撤回して退職勧奨とする。給料は出すから、当分自宅待機」と言われた。会社の解雇権・職権の濫用、横暴ではないか。とても悔しい。

2、入社した会社が酷すぎる。求人内容とまるで異なる。雇用契約書を発行してくれない。雇用・社会保険も未加入。給料も約束と違う。質問すると「だったら辞めろ」と言われた。

3、女性正社員。突然上司から「あなたの仕事は今後派遣社員にやってもらうことにしたから、12月末で辞めて欲しい」と言われた。「辞めない」と答えたが、こんな会社に未練はない。しかし、長年会社に尽くしてきた者に、こういうやり方をしてくる会社に憤りを覚える。

4、うちの会社の給料には「みなし残業代」が含まれている。毎日仕事を頑張って定時に帰っていたら、上司から「毎日残業しろ。それが嫌なら退職しろ」と事実上の解雇を通告された。

5、正社員(試用期間3ヵ月)として入社したが、2ヵ月たった段階で「あなたは不向きなので雇えない」「アルバイトなら居てもいい」と言われた。

6、反復更新10回、勤続6年。突然雇い止めされた。会社からは今まで何度も「これからも頼む」と言われていたので、実際は期限の定めは無いものと思っていた。到底納得できない。

7、わずかな株を買わされ名ばかり取締役にさせられていたが実際は労働者。会社が破産した。「会社都合」で失業保険もらえるか。

8、残業や13日連続勤務などの過労で、手足の震えが止まらなくなり、めまい、立ちくらみが続き、倒れ、救急車で運ばれた。このまま退職になった場合、会社都合にできるか。休職の場合は労災は可能か。

9、施工会社。顧客からのクレームがあると施工スタッフに弁償させる。今回の弁償額は200万円。退職したいが、懲戒解雇にすると脅してきた場合どう対応したらいいか。

10、試用期間1日目でクビにされた。「試用」期間なのに、こんな乱暴なやり方は違法とならないのか。

12、看護師。切迫流産でしばらく休んだら、部長が「特別扱いはできない」と退職を促してきた。

13、在日外国大使館勤務。一度退職したが、上司から何度も戻って来て欲しいと頼まれ、戻った10日目に「性格が合わないからやめて欲しい」と言われる。対抗手段は?

14、アルバイトで働いていた店が潰れた。「潰れたんだから補償する金などない」と賃金を払ってくれない。

15、派遣社員。育児休業中。会社から「育児休業終了後の復帰先が無い」と連絡があった。復帰先がないと保育園にもいれられない。

16、主任による度重なる暴言・暴力により、うつ病になり、労災申請中。先日退職勧告された。

17、解雇通告されたが、会社から「経歴に傷が付くから自己退職にしろ」と言われた。失業保険がもらえない。

18、深夜業を含む交代制勤務。終電までの残業が続き、うつ病になり長期休業。このまま解雇になりそう。

19、印刷会社。過酷な三交代勤務が続き、自律神経失調症になり、何回か病気休職。医師から「最初は三交代勤務を避けた職場復帰」の許可が出たが、会社は全く配慮をしてくれず、再び現場に配属されたあげく上司から「そんなに辛いなら来るな」と言われ、退職に。

20、「売上げが達成されない時は社員全員の貯金や給料で補填する」と役員が決めた。誰も異議を唱えない。こんな事は法的に許されるのか。無給で残業と休日出勤も命じられているが、「嫌なら辞めてもらう」と言われている。

21、勤続10年。事務員の正社員。経営危機だからと役員の報酬は一円もカットしないまま社員だけ大幅に賃金カットされた上、突然上司から「次の職場を探してやった」と言われた。こちらは一度も転職の意思を示したこともないのに。

22、工場労働者。過酷なノルマのため、心身ともに追いつめられた。自己防衛のため、仕事の手を抜いた。それを見つけた上司から「退職届」の書類を渡された。

23、IT企業。体調がおかしくなり、病気欠勤を申し入れると「もう辞めてもらっていいから」と告げられた。退職後も離職票も出してくれない。

24、契約社員。3回、契約を更新してきた。会社の一泊の社内旅行に参加しなかった事を理由に来期4回目の更新はしないと言われた。

25、半年前に入社。一ヶ月後の解雇と「明日から来なくていい」と言われ自宅待機を命じられた。理由を聞いても一切教えてくれない。

26、派遣社員。派遣先のセクハラで体調を崩して仕事を休んでいる。会社から電話で「来年の契約更新はしない」と言われた。

27、外資系の機械製造会社。「業務縮小」を理由に100名社員全員の解雇と半数の再雇用の通告がでた。

28、ヘルパー。あまりにも横暴な利用者さんがひとりだけいる。度の過ぎた家政婦・下女扱いをしてくるので、会社にその方の担当から外してもらうように申し入れたら「あなたには辞めてもらうことになった」と言われた。

29、10年勤続。事務として採用されたのに、長年現場作業員として働かされている。採用条件通りの事務への配転を希望したとたんに退職勧告を受けた。

30、現場労働。パレットが倒れ下敷きになり、怪我をした。当然労災だと思っていたら、労基署が認定してくれない。

31、ネイルサロン。一ヶ月後の退職を申し入れたら退職予定日の4日前に突然「今日で辞めていい」と言われた。

32、契約社員。会社から「次回の更新から労働時間を半分に減らす。嫌なら辞めてもらう」と言われた。

33、パート。勤続5年。仕事を中国にもっていくので人員整理のため辞めてもらうと言われた。

34、いきなり300名アルバイトへの退職強要が始まった。辞めさせたい人間を毎日違うチームに異動させ、精神的に追いつめ自分から退職させるなどのパワハラをしてくる。一ヶ月で約20名も実質的に解雇された。

当該ブログ「労働相談センター・スタッフ日記」(写真も)
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/da440ac4b01313cde824012036e8192e

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