大阪府の早期退職が前年同期の1・5倍に

2013年3月1日  読売新聞

 大阪府で3月末に早期退職する55〜59歳の府職員と教員が計718人に上り、前年同期の1・5倍に増えたことがわかった。なかでも校長は3倍に膨らんだ。府は新年度から退職手当を15%カットする条例案を府議会に提案しており、可決されれば、平均で403万円少ない約2301万円に減るため、今年度中の「駆け込み退職」が増えたとみられる。
 
府が昨年12月から今年2月に募集した早期退職に、府職員135人(前年同期98人)、大阪、堺両市など独自採用を除く教員583人(同391人)が応募。特に、小中高校と特別支援学校の校長が前年同期の10人から32人に急増した。
 
府教委は「いじめ・体罰問題への対応などで仕事が増すばかりの中、退職手当がカットされ、『早く辞めよう』と考えた人が多いのでは」と推測している。
 
退職手当を巡っては、今年度中に引き下げた自治体で、定期異動時期の年度末を待たずに辞める駆け込み退職が相次ぎ、問題化した。

この記事を書いた人