新入社員の初任給 95%が「据え置き」

SankeiBiz 2013/4/30

 民間調査機関の労務行政研究所が発表した今年4月入社の新入社員の初任給調査によると、95.4%の企業が全学歴または一部学歴で初任給を2012年度と同額に据え置いたと回答した。据え置きは5年連続で90%台となった。

 今回、全学歴で初任給を引き上げたとする企業は4.2%にとどまり、デフレ脱却に向けた経済政策「アベノミクス」の効果はほとんど見られなかった。

 調査結果によると、引き上げた企業も含めると、大卒初任給の平均額は20万5647円で、前年度比73円の微増だった。短大卒は17万2546円、高卒は16万1084円で、いずれもほぼ横ばいだった。

 初任給を据え置く企業はリーマン・ショック後の09年度以降急増。10年度以降は95%前後で推移している。

この記事を書いた人