就職活動中の女子学生と個別に接触して不適切な行為をしたとして、共同通信社は20日、前人事部長の今藤悟総務局次長(51)を懲戒解雇処分とした。監督責任を問い、石川聡社長の報酬を減額するなど、幹部らも処分した。
共同通信によると、今藤前人事部長は昨年12月、2013年の採用試験を受けようとしていた女子学生と個別に接触。作文の添削指導などをしたという。
前人事部長をめぐっては、週刊文春(5月23日号)が「就活中の女子大生をホテルに連れ込んだ」などとした記事を掲載。共同通信は同誌の報道内容や事実関係の詳細について、「相手のことがあるのでお答えできない」としている。
他の処分対象者は、伊藤修一専務理事(報酬減額)▽豊田正彦総務局長(減給)▽三土正司総務局総務(戒告)▽岡部央総務局次長兼人事労務部長(厳重注意)。
伊藤専務理事の話 今回の事案を極めて重く受け止めており、二度とこのようなことを起こさないよう職員の規律維持に全力を挙げ信頼回復に努める。これまで公表しなかったのは、当該学生の就職活動に影響がないよう配慮したためだ。