「退職金減額は不当」元教授ら都留文科大訴える

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130829-OYT1T01363.htm
2013年8月30日  読売新聞

大学の運営が山梨県都留市から公立大学法人に移管されたのに、市の条例に準じて一方的に退職金を減額されたのは不当だとして、都留文科大(山梨県都留市)の元教授と准教授6人が29日、同大を相手取り、減額分と慰謝料約780万円の支払いを求める訴訟を、東京地裁立川支部に起こした。
 
訴状によると、6人はいずれも、大学が退職金の減額措置を適用した今年3月29日以降に、定年や自己都合で同大を退職。大学側は「都留市条例の改正で、市職員の退職金が引き下げられたことに準じた」と説明しているが、原告らは「市からは独立した組織であり、もともとそのような規定はない」と主張している。

さらに、減額の決定にあたって労使合意はなく、意見聴取もされなかった、としている。減額幅は最大で約180万円という。

原告の一人、後藤道夫・同大名誉教授(65)は、「民間と同様の労使関係を持つべきなのに、その意識が希薄すぎる」と話した。

同大は2009年、運営が都留市から公立大学法人に移管された。同大は「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。

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