しんぶん赤旗 2014年1月22日
【北京=小林拓也】中国国家統計局は20日、2013年のジニ係数を0・473と発表しました。12年のジニ係数、0・474とほぼ変わらず、中国の所得格差が依然として大きいことを示しました。中国のジニ係数は、10年以上連続して社会の不安定が生じる警戒ラインである0・4を大きく超えています。
記者会見した国家統計局の馬建堂局長は「国際標準に照らして、ジニ係数0・4以上というのは、所得分配にまだ大きな改善の余地があることを示している」と指摘。「われわれは問題を正視し、所得分配改革をさらに強め、早急に中低所得階層の所得を高め、違法な所得を断固としてなくさなければならない」と表明しました。
一方、中国政府発表のジニ係数は中国社会の実態を正確に反映しておらず、実際のジニ係数はもっと高いと主張する専門家もいます。これに対し、馬局長は「統計局の数値は中国の実態に符合している」と強調したうえで、「学者や研究機関と交流し、われわれの計算方法を絶えず改良したい」と述べました。
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ジニ係数 格差を表す尺度で、0に近づくほど格差が小さく、1に近づくほど格差が大きいことを示します。中国政府は昨年1月、10年ぶりにジニ係数を公表しました。