朝日新聞 2014年1月25日
写真・図版通常国会の開会に合わせ、特定秘密保護法の廃止を求めてデモ行進する市民ら=24日午後、京都市下京区、藤原学思撮影(省略)
国会が開会した24日、特定秘密保護法の廃止を求めて、西日本の各地でも市民らが声を上げた。
大阪市では正午から、大阪弁護士会が主催するデモ行進があり、約400人が市役所(同市北区)の周辺を練り歩きながら「国会は秘密保護法を廃止せよ」などと訴えた。団体職員の沖野純子さん(61)=大阪府枚方市=は「国会の議論を通し、秘密法の危険性を減らしてほしい」と話していた。
午後7時からは、大阪府などの9団体が呼びかけた「なくせ! 秘密保護法! 通常国会開会日パレード」があり、約450人が大阪市内の繁華街を行進。看護師の田中広和さん(32)=大阪市城東区=は「原発事故などの情報が隠されないか心配だ。関心を持ち続け、法を悪用させないようにしたい」と力を込めた。
京都市では、約30人の市民らがJR京都駅前などで「昼休みデモ」を実施。デモを呼びかけた「なくせ秘密保護法 下京連絡会」代表の寺野哲也さん(42)は「法をまだ廃止することができる。熱を冷めさせてはいけない」と訴え、広島市の原爆ドーム前でも、市民団体「秘密法廃止! 広島ネットワーク」が抗議集会を開き、その後に約500人がデモ行進した。