運転手、11日連続勤務 北陸道夜行バス事故

朝日新聞 2014年3月5日

 富山県小矢部(おやべ)市の北陸自動車道上り線・小矢部川サービスエリア(SA)駐車場で3日早朝に宮城交通(仙台市)の夜行バスが大型トラック2台に衝突した事故で、死亡した小幡和也運転手(37)=宮城県角田市=は事故当日まで11日間連続で勤務していたことが、宮城交通への取材でわかった。

 一方、小幡運転手に「起きろ」と声をかけた乗客は、亡くなった高校教諭の小野善広さん(48)=金沢市旭町=とみられる。富山県警への取材でわかったもので、小野さんは運転手を起こそうとして立ち上がり、死亡につながった可能性がある。事故では、ほかに24人が重軽傷を負った。

 県警によると小野さんの座席は最前列の左端。4日の司法解剖の結果、下半身の損傷が激しかったという。他の乗客への聞き取りでも車内左前方の男性が立ち上がって運転手に声をかけたことが判明。県警は、小幡運転手の異変に気づいた小野さんが、立ち上がって声をかけた直後に衝突事故が起き、車外に投げ出された可能性が高いとみている。(後略)

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