非正規雇用1956万人 1月、1年で133万人増

朝日新聞 2014年2月28日

 非正規雇用で働く人がこの1年で133万人(7%)増え、1956万人になったことが総務省が28日発表した1月の労働力調査でわかった。パートやアルバイトの女性や、定年後に再び働く男性が増えたことが主な要因だ。

 正規雇用は94万人少ない3242万人だった。すべての雇用者数に対する非正規率は、1年前より2・3ポイント高い37・6%になった。

 毎月の正社員と非正規労働者の数は、総務省が昨年1月分から公表をはじめ、今回から前年同月との比較が可能となった。

 男女別では、男性624万人(49万人増)に対して女性は1332万人(84万人増)、非正規比率は男性が21.7%だったのに対し、女性は57.4%だった。
 
 また、この1年で非正規雇用が増加した年代は男性では60歳以上が目立った。60歳超の希望者全員の雇用を企業に義務づける法律が昨年4月に施行された影響と見られる。一方、女性では35〜54歳が、増えた年代の半数を占めた。景気回復に伴って企業の求人が増え、子育てが一区切りした女性の受け皿になったためだという。(山本知弘)

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