朝日新聞 2014年4月16日
編集委員・沢路毅彦
家具量販のイケア・ジャパンは、すべてのパートタイム従業員を雇用期間が決まっていない無期契約にする。同時に、職務内容と賃金を見直して、同じような仕事をしている正社員と差がない「均等待遇」を目指す。新しい制度は9月に導入する予定だ。
同社の従業員は約3400人で、その7割をパートが占める。パートの半分が6カ月契約の有期雇用。新制度では、パート全員が無期雇用になる。
賃金体系も全面的に見直す。正社員を含めた全従業員と面談し、職務内容や求められる能力を確認しながら、月給や時給を決める。正社員とパートで分かれている就業規則は一本化する。現在パートの時給は地域によって差があるが、新制度では全国同じ基準で決める。
新制度で増える人件費は未定。ただし、「正社員の賃金は下げず、パートの時給を上げることになる」(人事担当者)という。
同社の店舗は全国に7店。2020年までに14店にする計画。(編集委員・沢路毅彦)