撤廃は「残業代先取り」=労働時間規制−甘利再生相

時事ドットコム 2014年5月25日

 甘利明経済再生担当相は25日、名古屋市で講演し、「1日原則8時間」などと定めた労働時間の規制を一部の労働者に対し撤廃するため、政府が検討している労働法制の改正案について、「労働者に選択肢を与えるということで、労働基準を害することなどみじんも考えていない。残業代先取り法案だ」と強調した。
 政府が検討しているのは「ホワイトカラー・エグゼンプション」と呼ばれ、一部のホワイトカラー労働者から労働時間規制を外し、残業代の支払い義務をなくす制度。野党や労働組合は「残業代ゼロ制度」などと厳しく批判しており、甘利氏の発言はこれに反論したものだ。
 甘利氏は「残業代込みの年間報酬とそれに対する成果を決め、後は自由にやってくださいという働き方だ」と強調。「日本の生産性と経済力を上げていくことに大いに資する」と述べた。

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