「うつ病に配慮欠く」と会社提訴…自殺男性遺族

YOMIURI ONLINE 2014年06月05日

 豊田通商名古屋本社に勤めていた男性(当時46歳)がうつ病で自殺したのは会社側が配慮を欠いたためとして、大阪府内の妻(44)ら遺族が4日、同社などを相手取り、約1億1000万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こした。

 訴状によると、男性は子会社から豊田通商東京本社に出向して2011年6月からベトナムへの出張を繰り返し、同年9月、仕事のストレスによるうつ病と診断された。同社名古屋本社へ異動した後、再び病状が悪化。12年7月頃、妻子のいる大阪での勤務を願い出たが、会社側は家族同伴で仙台か新潟への転勤を打診。男性は8月中旬に名古屋市内の自宅で首をつって自殺したという。

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