韓国統一地方選:各地で接戦、ソウル市長選は野党現職制す

毎日新聞 2014年6月5日

 【ソウル澤田克己】韓国の統一地方選が4日、投開票された。焦点は主要8市と9道の計17首長選で、与野党が勝敗の分かれ目と重視していた京畿道(キョンギド)知事選や釜山(プサン)市長選に加え、最大野党・新政治民主連合の現職が有利と見られていた仁川(インチョン)市長選も接戦となった。5日午前1時現在の開票状況では、3首長選のいずれも与党・セヌリ党の候補が若干リードしている。

 選挙戦では、4月16日の客船セウォル号沈没事故を巡る政府批判で、与党が苦戦を強いられた。ただ、野党も批判の受け皿となることができず、結局、与党がいったん失った支持をどれだけ取り戻せるかが焦点となった。接戦となっている首長選の多くを与党が制した場合、朴槿恵(パククネ)大統領の立場は強まりそうだ。

 ソウル市長選は、新政治民主連合の現職、朴元淳(パクウォンスン)氏が、市政奪還を目指した与党の重鎮、鄭夢準(チョンモンジュン)氏を降して再選を決めた。鄭氏は5日未明、敗北を認めた。朴氏は、今回の勝利で2017年の次期大統領選へ向けた野党側の有力候補になると見られる。

 KBSテレビによると、それぞれの地盤とする地域を中心に、セヌリ党は5、新政治民主連合は4の首長選で当選を確実にした。

 新政治民主連合の地盤の南西部・光州(クヮンジュ)市長選は、同党の安哲秀(アンチョルス)共同代表の側近である尹壮鉉(ユンジャンヒョン)氏が当選を決めた。

 投票率(暫定集計)は56.8%で、4年前の前回より2.3ポイント高かった。沈没事故で与党から離れた支持者が棄権に回る可能性があったため、投票率が高ければ与党有利という見方も出ていた。

 首都機能の一部移転で12年に世宗(セジョン)市が発足し、主要都市は8市になった。

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