京都新聞 2014年6月25日
労働問題の現状について、意見を交わす学生(京都市下京区・キャンパスプラザ京都)
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大学生の目線で社会問題解決の政策を考えるイベントが22日、京都市下京区のキャンパスプラザ京都であった。長時間労働など過酷な勤務を強いる「ブラック企業」について、改善を目指す「政策立案」に取り組んだ。
大学生でつくる実行委員会の主催。毎年夏に政策を考えるイベントを東京で開いており、その活動の一環。京都大や同志社大、立命館大などから約40人が参加した。
学生たちはグループごとに議論をし、労働基準監督署の権限強化や労働組合への支援策が必要とする独自の「政策」を発表。企業で労務管理を行う社会保険労務士の資格がある人を、監察官に採用する案をはじめ、加入率に応じて労組へ国が資金援助したり、労働基準法違反の罰金を会社の売り上げに応じた割合にしたりするアイデアを披露した。
関西大3年野見山豊さん(21)=大阪府泉佐野市=は「問題の背景や立場によって変わる考え方を思うとゴールがなかなか見えなかった。政策決定の難しさを実感した」と話した。