最低賃金:時給1000円求め大阪で181分座り込み

毎日新聞 2014年07月31日 20時01分

 大阪府の最低賃金を検討する大阪地方最低賃金審議会が31日、大阪合同庁舎第4号館(大阪市中央区)であった。会場前では時給1000円の実現を求める大阪労連の組合員約100人が、現在の最低賃金819円との差額にちなんで181分間座り込み、大幅な引き上げを訴えた。

 この日の審議会では、労働者の意見陳述で堺市在住の嘱託職員の女性(64)が「時給1000円を下回る賃金では、病気など不測の事態に備えられない」と主張した。経営者側からは「中小企業は、まだ景気回復を実感できる状況にない」と引き上げに慎重な意見が出た。

 大阪労連の続昌司副議長は「景気回復による賃上げは一部にとどまっている。中小企業も賃上げできるような環境を作るべきだ」と話した。【田辺佑介】

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