朝日デジタル 2014年8月29日
総務省が29日発表した7月の完全失業率(季節調整値)は、前月より0・1ポイント上がり3・8%だった。新たに職を求める人が増えて2カ月続けて悪化した。また、厚生労働省が発表した有効求人倍率(同)は、22年ぶりの高水準だった前月と同じ1・10倍だった。
完全失業率は、15歳以上で働く意欲がある人のうち職がなく求職活動中の人の割合。7月は、男性が前月と同じ3・8%、女性は同0・2ポイント悪化して3・7%だった。完全失業者数(同)は前月より4万人増の248万人、就業者数は前月より6万人減の6353万人だった。「人手不足感が強まって、女性を中心に新たに働きに出ようとする人が増え、それが失業率を引き上げている」(総務省)という。
有効求人倍率はハローワークで仕事を探す人1人につき何人分の仕事があるかを示す。前月まで改善が続いていたが、20カ月ぶりに横ばいになった。地域別では東京が1・62倍と全国で最高。埼玉は0・76倍、千葉は0・91倍、神奈川は0・86倍。全国最低は沖縄県の0・71倍だった。(末崎毅)