SankeiBiz 2014.10.21
札幌東労働基準監督署が9月上旬、職員への残業代や深夜手当などの割増賃金を支払っていなかったとして、国家公務員共済組合連合会が運営するKKR札幌医療センター(札幌市豊平区)に是正勧告していたことが21日、同センターへの取材で分かった。対象は退職者を含め700人以上で、未払い額は数億円に上る見通し。
同センターに勤務し、平成24年12月に自殺した女性看護師=当時(23)=の家族が今年1月下旬、長時間勤務で鬱状態になったのが自殺の原因として、札幌東労基署に労災申請していた。
申請を受け、同労基署が3月に調査した結果、各職員のICカードに記録された出退勤時刻と、所属部署に申請した残業時間が一致しないことが判明したという。