障害者雇用、11年連続増 14年、43.1万人

朝日デジタル 2014年11月26日

 2014年に企業で働く障害者の数は前年より5・4%増の約43万1千人で、11年連続で過去最高を更新した。精神障害者は24・7%増の2万7千人となり、伸び率が大きかった。平均の雇用率は前年を0・06ポイント上回る1・82%で、3年連続で過去最高を更新した。

 厚生労働省が従業員50人以上の企業8万6648社を対象に6月1日現在で集計し、今月26日に発表した。身体障害者は3・1%増の31万3千人、知的障害者は8・8%増の9万人だった。これまでも身体や知的障害者を雇う動きは進んできたが、18年からは精神障害者も雇用率の算定に含まれるため、先取りして雇う企業が増えている。

 障害者雇用促進法は、企業に従業員の2%以上は障害者を雇うよう、義務づけている。これを達成した企業は44・7%(3万8760社)で、前年より2ポイント上がった。従業員1千人以上の企業3122社の平均雇用率は2・05%となり、初めて2・0%を上回った。厚生労働省障害者雇用対策課の担当者は「障害者が働くことについて、企業の理解が深まっている。精神障害者も大企業を中心に雇う動きがでている」と話す。(末崎毅)

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