大学生就職内定率:08年以来の8割超え 女子は過去最高

http://mainichi.jp/select/news/20150121k0000m040033000c.html
毎日新聞 2015年01月20日
 
 ◇文科省「景気回復で採用環境が改善」
   
 今春卒業予定の大学生の就職内定率(昨年12月1日現在)は前年同期比3.7ポイント増の80.3%で、4年連続で上昇したことが20日、文部科学、厚生労働両省の調査で分かった。この時期で内定率が8割を超えたのはリーマン・ショック(2008年)の影響が出る前の08年同期(80.5%)以来。前年同期からの伸び率は1996年の調査開始以降最高だった。女子は81.9%で過去最高となった。文科省は「景気回復で採用環境が改善している」と見ているが、依然約8万人の学生が内定を得ていないと推計され、引き続き支援する。

 全国の国公私立大から62校の計4770人を抽出し、就職希望者(就職希望率77.7%)に占める内定者の割合を調べた。就職希望率は過去最高だった。

 約35万人が内定を得たと推計される。国公立大の内定率は84.5%(前年同期比2.8ポイント増)▽私立大78.9%(同3.9ポイント増)。男女別では、男子78.9%(同2.7ポイント増)▽女子81.9%(同4.7ポイント増)。女子は国公立大が86.8%、私立大が80.3%でいずれも過去最高となった。文科省は「女子の就職意欲の高まりと企業の採用環境がマッチした」とみている。

 文理別では、文系が79.4%(同4.6ポイント増)、理系は84.%(同0.8ポイント減)。文系は伸び幅が過去最高で、就職状況が大幅に改善しているとみられる。

 一方、今春卒業予定の高校生の就職内定率(昨年11月末現在)は84.1%(前年同期比4.9ポイント増)で、5年連続で改善した。【三木陽介】

 ◇大学生の地域別就職内定率(昨年12月時点)

北海道・東北 78.4%(前年同期比3.6ポイント増)

関東     85.6%(    同2.9ポイント増)

中部     76.1%(    同3.7ポイント増)

近畿     82.3%(    同4.3ポイント増)

中国・四国  70.5%(    同3.8ポイント増)

九州     71.6%(    同4.5ポイント増)

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