東京・丸の内:働く女性3割が低体重 民間団体調査

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毎日新聞 2015年06月12日

 丸の内:働く女性3割が低体重 民間団体調査

都心で働く女性の労働時間と朝食を取る割合

  東京・丸の内や大手町などで働く20〜30代の女性の約3割が低体重の傾向で、全体の3分の1以上が朝食を毎日取っていないことが、予防医療に取り組む民間団体「ラブテリ」(細川モモ代表理事)と三菱地所の調査で分かった。1日の平均摂取エネルギーも必要量に満たず、働く時間が長いほど栄養不足の傾向があった。細川さんは「若い女性の痩せは妊娠・出産にも影響を与える。食生活や栄養の知識を得られる場が必要」と指摘する。

 調査は、同社などが女性の健康チェックや食生活のアドバイスを目的に昨年開設した「まるのうち保健室」を訪れた約1000人を対象に実施。このうち都心部などで働く20〜30代の女性約750人について分析した。

 体格を示すBMI値(体重÷身長÷身長)は、19以下の痩せ形の人が28%を占めた。厚生労働省の国民健康・栄養調査(2013年)によると、BMI値18.5未満の「痩せ(低体重)」は20代女性で21.5%、30代女性では17.6%で、これを大きく上回る。

 1日あたりの平均摂取エネルギーは1479キロカロリーで、必要量(2000キロカロリー)の4分の3以下。朝食を毎日食べない人も36%おり「朝食を取るなら1分でも長く寝たい」「帰宅が遅くて食べる時間も夜遅くなり、朝はおなかがすかない」といった声もあった。

 朝食は働く時間と関連がみられ、週32〜40時間の人では71%がほぼ毎日食べていたが、週61〜100時間の人では52%に減った。平均摂取エネルギーも働く時間が長いと少ない傾向があり、週100時間を超える人は1360キロカロリーしか取っていなかった。全体的にミネラルなどの栄養素が不足しており、肩こり、冷え性、むくみ、疲労感などに悩む人が多かった。【下桐実雅子】

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