非正規労働:厚労省が正社員転換へ数値目標 経済界要請も

http://mainichi.jp/select/news/20150926k0000m040001000c.html
毎日新聞 2015年09月25日

  
 非正規労働者の正社員転換などを推進する厚生労働省の「正社員転換・待遇改善実現本部」(本部長・塩崎恭久厚労相)の第1回会合が25日、同省で開かれた。正社員の仕事がないために非正規で働く「不本意非正規」の割合を引き下げるなど具体的な数値目標を盛り込んだ「実現プラン」(5カ年計画)を来年1月までに策定することや、都道府県ごとに本部を設置し同3月までに地域プランを作ることなどを決めた。
   
 同本部は成長戦略「日本再興戦略改定2015」で非正規の正社員転換の重要性が指摘されたことを受け、待遇改善を含めた雇用対策を推進するために設置された。数値目標の目玉となる「非正規で不本意に働く人」の割合は14年で18.1%に上るという。

 また、緊急対策として10月に経団連や日本商工会議所など経済界に正社員転換を要請することや、「キャリアアップ助成金」などの助成制度、労働契約法などの周知に取りくむことなどを決めた。【東海林智】

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