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毎日新聞 2015年11月11日 20時28分(最終更新 11月11日 22時40分)
◇「若手と管理職の調査」 若手は将来を悲観的に捉える実態
メディケア生命保険(東京都)が11日発表した「若手と管理職の意識調査」によると、若手が将来欲しいと思う年収(最低額)は平均582万円で、管理職が回答した平均879万円より約300万円も低かった。現在の役職や収入の違いを反映した側面があるとはいえ、相対的に若手が将来を悲観的に捉えている実態が浮き彫りになった。
調査は、若手と管理職の価値観の違いを調べる目的で、会社員と公務員を対象にインターネットを通じて8月に実施。役職を持たない20代の「若手」500人と、30歳以上で課長クラス以上の「管理職」500人の計1000人から回答を得た。
将来、出世したら欲しいと思う年収額(最低額)を聞いたところ、若手は「300万円」(24.2%)が最も多く、「400万円」(20.2%)、「200万円」(19.0%)に回答が集中。管理職では「1000万円」が23.4%で最も多かったのに対し、若手の「1000万円」の回答は2.4%。ただ、「1億円以上」が1.4%あり、若手の平均は582万円になった。
上司と部下の理想の関係については、上司の判断に部下が従う「管理型」を望む若手が28.8%いたのに対し、管理職は半分の14.0%。逆に、部下が自主的に行動して上司が手助けする「助力型」を理想とする若手は19.6%にとどまり、管理職の27.4%を下回った。同社は「上司に管理されたい若手と、部下の自主性を望む管理職とで意識差がある」と分析している。
上司と「気になる異性」のどちらからの食事の誘いを優先するかは、若手も管理職も約7割が「異性」と回答。恋愛を優先する価値観に違いはなかった。【三沢耕平】