パートの「130万円の壁」、改善企業へ助成金

http://digital.asahi.com/articles/ASHD74F7ZHD7ULFA00H.html?rm=290
朝日新聞デジタル 2015年12月7日

 
 パートの主婦らが社会保険料を負担しないように働く時間を抑える「130万円の壁」問題の改善に向け、政府は企業向けの助成制度を拡充する。パートの働く時間を延ばしたり賃上げしたりした企業に補助金を出し、働く人が「壁」を越えるのを後押しする。女性の労働時間を延ばし、経済成長につなげる狙いだ。

 7日の経済財政諮問会議で、塩崎恭久厚生労働相が明らかにした。

 現状では、主婦らの就労が年収130万円以上か週30時間以上だと、年金や医療の保険料を払わないといけない。さらに来年10月からは従業員501人以上の企業では、就労が「週20時間以上で年収106万円以上」だと保険料の負担が生じる。

 ログイン前の続き新たな助成制度では、パート労働者らの賃金を2%以上増やした企業に、来年4月から人数に応じて5万〜300万円(大企業は4分の3程度)を支給する。

 また、パートらの労働時間を週5時間以上延ばし、新たに被用者保険を適用した場合、来年4月から1人あたり20万円(大企業は15万円)を補助する。来年10月からは、労働時間の伸びが週1〜4時間でも、一定の賃上げと組み合わせれば4万〜16万円(同3万〜12万円)を助成する。いずれも2019年度までの措置。(生田大介)

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