未来を切り開く連帯〜若者たちの運動から学びあう〜
今日、わたしたちは若者の置かれた現状を変革したいという、わきあがる熱い思いを聞きました。
◇国民の半数以上が反対しているにもかかわらず、安倍内閣は民主主義をないがしろにし、平和憲を捨て、遮二無二に戦争をする国へ進んでいます。
◇3.11の東京電力福島第一原発の過酷事故の収束が混乱を極めるなかで、反対多数の世論を押し切って停止原発の再稼働が強行されています。
◇若者を使い潰すブラック企業に対する批判が強まるなかでも、過労とストレスとパワハラで身心を病み、はては過労死と過労自殺に追いやられる若者が跡を絶ちません。
◇雇用の非正規化がすすむなかで、日本の貧困率は世界最悪水準の16%となり、24歳未満の若者世代では非正規労働者の割合が5割に達し、生活困窮者が著しく増えています。
◇家計の窮迫と乏しい奨学金のために、勉学に専念すべき学生が学費や生活費を稼ぐために長時間のアルバイトを強いられ、学生を酷使するブラックバイトへの批判が高まっています。
◇若年労働者の賃金の底上げのために、最低賃金の全国平均(現行798円)を速やかに1000円に引き上げ、近い将来、生活可能な1500円に引き上げることも課題になっています。
しかし、私たちは声を上げ行動することでこうした現状を変えることができます。いろんな課題に取り組む多様な若者グループがお互いの主張と行動に耳を傾けることは、社会を変える道筋を探ることに通じています。若者も壮年も熟年も、男も女もこうして集い、率直に語り合うなかで、互いに見えていなかったことが見えてきました。
「自分たちの未来は自分たちで決める!」という若者たちの力強い声と、柔軟でいて地に足をつけた取り組みには目を見張るものがあります。海の向こうからも政治と雇用に異議を申し立てる若者たちの声が聞こえてきます。平和と民主主と暮らしが危険にさらされるとき、長い苦難の道のりを切り開いてきた壮年・熟年世代の底力も捨てたものではありません。
若者たちの、素直に思いを伝えあい、柔軟で壁を作らない運動の新しい流れに学びながら、すべての世代の人々が語り合い、つながり合って、政治を変え、働き方を変えて、この国の未来を切り開くために、ともに前へ進みましょう。
ここに本つどいの名において宣言します。
2016年3月16日
NPO法人働き方ASU-NET第24回つどい