朝日DIGITAL 2016年11月17日
http://digital.asahi.com/articles/ASJCK3FHDJCKULFA008.html
広告大手、電通の子会社、電通九州(福岡市)が昨秋、社員の労働時間の管理が不適切だったとして、福岡中央労働基準監督署(同)から労働基準法違反で是正勧告を受けていたことがわかった。
電通九州によると、昨年10月下旬に同労基署の立ち入り調査を受けた。社員からの自己申告で残業時間の把握はしていたが、出退勤の時刻を把握していなかったことから是正勧告を受けたという。今年1月から、社員がパソコンで出退勤の時刻を毎日入力する管理システムを導入したとしている。
電通は2010〜15年に、主要拠点の中部支社(名古屋市)、関西支社(大阪市)と本社(東京)も、各地の労基署からそれぞれ労基法違反で是正勧告を受けている。厚生労働省は、違法な長時間労働が全社的に常態化していた疑いがあるとみて、全容解明に向けて捜査を進めている。