障害者雇用義務2・3%へ 対象企業も拡大、厚労省

 2017年05月30日 共同通信配信
 
 厚生労働省は30日、民間企業に義務付けている障害者の雇用割合(法定雇用率)を2020年度末までに現行の2・0%から2・3%に引き上げることを決めた。現在従業員50人以上となっている対象企業も拡大する。労働政策審議会(厚労相の諮問機関)が同日、了承した。

企業が受け入れ体制を整備するまでの経過措置として、来年4月から当面は2・2%とし、その後0・1ポイント引き上げる。

2・2%になった場合、対象となる企業は、従業員45・5人以上(短時間雇用者は0・5人と計算)、2・3%では43・5人以上。50人以上の企業は16年6月時点で8万9359社。

国や地方自治体、独立行政法人は来年4月から2・5%、都道府県などの教育委員会は2・4%とし、民間企業の引き上げ時期に合わせ、0・1ポイントずつ上げる。見直しは身体、知的障害者に加え、来年4月から精神障害者の雇用も義務化されることに伴う措置。

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