安倍首相、データ誤用「深くおわび」=裁量労働、法案撤回せず

衆院予算委員会で答弁する安倍晋三首相=20日午前(省略)
 衆院予算委員会は20日、社会保障と人づくり革命などに関する集中審議を行った。裁量労働制をめぐる厚生労働省のデータ誤用問題について、安倍晋三首相は「性格の異なる数値を比較していたことは不適切で、深くおわびしたい」と陳謝した。しかし、首相と加藤勝信厚労相は、裁量労働制拡大を盛り込んだ「働き方改革」関連法案を撤回せず、今国会に提出する方針を重ねて示した。立憲民主党の長妻昭代表代行への答弁。
連合会長「印象操作的、罪は重い」=裁量労働のデータ疑義に
 長妻氏は、データ作成に当たり、同法案を推進する首相官邸サイドからの「つぶやきがあったのではないか」と追及。これに対し、首相は「経緯を官邸内でもう一度よく調べた。私や私のスタッフから指示を行ったことはない」と否定した。
 長妻氏は「データが誤っていたなら一からやり直してほしい」と同法案の提出断念を求めたが、加藤氏は「準備が整い次第提出したい」と明言。首相も「労働時間が長くなる懸念があることから、健康確保措置を強化することとした」と法案の意義を強調した。

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