後を絶たない過労死や過労自殺をなくそうと、7日、東京都内で遺族が集会を開き、「長時間労働をなくすため、企業などの責任を明確にする法律が必要だ」と訴えました。
この集会は、過労死した人の遺族で作る「全国過労死を考える家族の会」などが開いたもので、およそ120人が参加しました。
この中で、6年前に当時27歳の長男を過労死で亡くした神戸市の西垣迪世さんは「息子はうつ病の治療中にも関わらず達成困難なノルマを課せられ、病状が悪化して亡くなった。大切な家族の命を守るために過労死を防ぐ法律が必要だ」と訴えました。
家族の会などでは、過労死や過労自殺を防ぐために国が過労死について詳しく調査することや、長時間労働をなくすために国や企業の責任を明確にすることなどを柱とした法律の制定を求めていて、去年から全国で署名活動を行っています。
署名はおよそ6万5000人分集まったということで、100万人を目標に署名を集め、国会に提出することにしています。
家族の会代表の寺西笑子さん(63)は「私たちのような遺族を増やさないためには、国を挙げて取り組むことが必要で、法律の制定に向けて1人でも多くの署名を集めたい」と話しています。