7月19日 5時47分群馬県の関越自動車道で乗客7人が死亡したバス事故を受けて、厚生労働省が高速ツアーバスを運行する全国の事業所を対象に緊急の監査を行った結果、70%を超える事業所が安全に運行するための基準に違反していたことが分かりました。
この事故を受けて、厚生労働省は、全国の貸し切りバス業者の事業所339か所に対し緊急の監査を行い、運転手が安全に運行するための労働時間などの基準が守られているか調べました。
その結果、全体の77%に当たる260か所の事業所が、何らかの基準に違反していることが分かりました。
最も多かったのは、運転手を1日16時間を超えて拘束したという違反で、全体の62%に当たる209か所に上ったほか、連続運転が4時間を超える違反は、32%に当たる108か所で見つかったということです。
厚生労働省は「高速バスという安全を優先すべき事業で、基準を守っていない事業所が多いのは、誠に遺憾だ」として、違反した事業所には是正勧告を行って、改善計画を提出させることにしています。
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