病院で働く医師の4割が過労死ラインとされる月80時間以上残業しているとの調査結果を、独立行政法人「労働政策研究・研修機構」がまとめた。疲労感を感じる医師の8割以上は事故につながりかねない「ヒヤリ・ハット」を経験しているという。
調査は昨年12月、インターネットを通じて全国の勤務医1万1145人を対象に行った。有効回答は3467人。
調査によると、主な勤務先以外での労働を含めた1週間の労働時間は、平均53.2時間。60時間以上が全体の40%を占め、80時間以上も10%いた。週60時間の勤務は、労働基準法の法定労働時間(週40時間)を上回り、時間外労働は過労死ラインとされる月80時間になる計算だ。
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