[ソウル 26日 ロイター] 12月19日投開票の韓国大統領選挙は、与党セヌリ党の朴槿恵(パク・クンヘ)氏(60)と民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)氏(59)による事実上の保革一騎打ちとなった。
朴氏は、独裁との批判を受けつつ経済を発展させた朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領の娘。当選すれば韓国初の女性大統領となる。
文氏は盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の側近を務め、自分のことを「盧氏の影法師」と言う。
両氏は25日に候補者登録を行った。
東国大学(ソウル)のKim Jun-seok教授(政治学)は、選挙戦が「ネガティブ・キャンペーンになる」と述べ、朴正煕氏を支持する「成長志向」世代と、盧武鉉氏を支持する「(富の)分配志向」世代とで投票行動が二分すると予想した。
24日公表された各種世論調査では、文氏の支持率が朴氏を上回った。しかし、差は誤差の範囲と言えるほど小さい。文氏にとって鍵となるのは、候補者一本化協議の結果、立候補を取りやめた安哲秀(アン・チョルス)氏支持者の票をどれだけ取り込めるかだ。
世論調査によると、安氏派の4分の1から3分の1がどの候補に投票するか決めていない。