NHKニュース 11月3日
与野党の国会議員で作る議員連盟は、過労死や過労自殺を無くそうと、政府内に、遺族や有識者による協議会を設け、過労死などを防止する基本計画の策定を義務づけるなどとした法案の骨子をまとめました。
長時間労働や仕事のストレスなどで過労死や過労自殺に追い込まれた人は、ここ数年、高い水準で推移しており、厚生労働省によりますと、平成24年度、過労から脳出血や心筋梗塞などを起こして死亡し、労災と認定された人は123人に上っています。
こうしたなか、与野党の国会議員で作る議員連盟は、過労死や過労自殺の防止を目指す法案の骨子をまとめました。
それによりますと、厚生労働省に、過労で重い病気にかかった人や過労死した人の遺族の代表、それに有識者をメンバーとする協議会を設け、過労死や過労自殺を防止する基本計画を策定するとともに、計画の実施状況を国会に報告することを義務づけるなどとしています。
議員連盟は近く法案を取りまとめ、今の国会への提出を目指すことにしています。