http://mainichi.jp/select/news/20150515k0000m040074000c.html
毎日新聞 2015年05月14日
ホワイトカラー・エグゼンプション(残業代ゼロ制度)に反対の声を上げる集会参加者=東京・日比谷野外音楽堂で2015年5月14日、東海林智撮影(省略)
政府が進めるホワイトカラー・エグゼンプション(残業代ゼロ制度)導入など労働時間規制緩和に反対する集会が14日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれた。2500人(主催者発表)の参加者がプラカードを掲げて労基法改正案に反対の意思を示した。長時間労働が常態化して生活時間を奪われるとの懸念から、子育て中の女性らも参加した。
「取り戻そう 生活時間と安定雇用〜許すな雇用破壊〜」と銘打ち、日本労働弁護団や過労死問題に取り組むグループなどが企画した。雇用や働き方を巡る集会で「生活時間」の言葉が使われるのは非常に珍しい。
集会で全国過労死を考える家族の会の寺西笑子会長が「残業代ゼロ制度は過労死防止法に逆行するものだ。残業代ゼロより過労死ゼロを。改正を許さず、命が守られる社会を」と訴えた。【東海林智】