ライト工業 過労自殺で労災認定 毎月100時間超の時間外 (7/3)
□ライト工業社員過労死=残業月100時間超、労基署認定
時事通信 2019年07月03日16時38分
土木・建築工事のライト工業(東京都千代田区)の男性社員=当時(30)=が2017年に自殺したのは、月100時間超の残業による精神疾患が原因だったとして、向島労働基準監督署(墨田区)が労災認定していたことが3日、分かった。代理人の川人博弁護士らが同日、都内で記者会見して明らかにした。認定は6月17日付。
□過労自殺で労災認定 毎月100時間超の時間外
NHK WEB News 2019年7月3日 17時54分
東京に本社がある建設会社で働いていた30歳の男性社員がおととし自殺し、労働基準監督署が6月、長時間労働が原因で精神疾患を発症したとして労災に認定していたことがわかりました。
労災認定されたのは東京・千代田区に本社がある建設会社「ライト工業」の社員だった30歳の男性で、3日父親や代理人の弁護士が会見を開きました。
それによりますと、男性は神奈川県や埼玉県など関東地方を中心に土木工事の現場監督として働いていましたが、おととし11月に都内にある会社の寮で自殺しました。
遺族の申し立てを受けて労働基準監督署が調べたところ、男性は亡くなる直前の3か月間、毎月100時間を超える時間外労働をしていたことがわかり、監督署はこうした長時間労働によって精神疾患を発症したとして6月、労災と認定しました。
遺族や弁護士によりますと男性は亡くなる数か月前から「仕事がきつく、会社をやめたい」と周囲に漏らしていたということで、弁護士は「次々に現場の仕事を入れられ、退職することが出来なかったとみられる」と話しています。
男性の父親は「笑顔ばかりだった息子が私たち家族と一緒に食卓を囲むことはもうできません。会社には法律にのっとった労務管理と誠意ある対応を要望し、深い反省を求めます」と話していました。
一方、ライト工業は「会見の内容を把握出来ていないのでコメントは差し控えたい」としています。