ベア額、3年ぶり前年割れ=米中摩擦で賃上げ抑制−連合最終集計 (7/5)

 ベア額、3年ぶり前年割れ=米中摩擦で賃上げ抑制−連合最終集計

時事通信 2019年07月05日20時23分
 
 連合は5日、2019年春闘の最終集計結果を発表した。基本給を底上げするベースアップ(ベア)の金額は平均1560円(前年1605円)となり、3年ぶりに前年を下回った。米中貿易摩擦を背景に世界経済の不透明感が高まり、電機大手などでベアが抑えられたのが理由。
 
 定期昇給を含めた月例賃金の引き上げ率は、全体で2.07%と前年と同水準だった。
 規模別でみると、組合員数300〜999人の労働組合でベアは128円減少した。米中摩擦の影響による景気減速を警戒し、固定費となって長期的に経営を圧迫するベアに慎重となった可能性がある。1000人以上の大企業の労組でも40円減った。19年春闘では、電機大手が前年を500円下回るベア1000円で妥結している。

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