“サービス残業強制されパワハラも” 元都立病院薬剤師が提訴
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NHK Web News 2019年9月3日 19時28分
東京都立の病院に勤務していた薬剤師の女性が、上司からサービス残業を強制されたうえパワーハラスメントを受けたなどとして、東京都に対し未払いの残業代や慰謝料の支払いを求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは、墨田区にある都立墨東病院でことし3月まで働いていた薬剤師の20代の女性で、3日、東京地方裁判所に訴えを起こしたあと、代理人の弁護士が記者会見を開きました。
それによりますと、この女性は病院で勤務を始めた1年目に、「夜勤の練習」などとした当直勤務や、タイムカードで勤務終了の打刻をしたあとの残業を強制されましたが、いずれも残業代が支払われていないとしています。
また、この病院の薬剤科では1年目の職員の有給申請を認めていないと告げられ、上司から有給の申請を妨害されるなどのパワーハラスメントを受けたとしていて、都に対して未払いの残業代と慰謝料など合わせて700万円余りの支払いを求めています。
原告の女性は「劣悪な職場環境は耐え難く、心身ともに疲弊し、退職という選択をせざるをえませんでした。東京都は事実関係を認め、未払い賃金をすべて支払ってほしい」などとコメントしています。
一方、東京都は「訴状が届いていないのでコメントは差し控える」と話しています。