「長時間労働なくす社会風土を」過労死防止シンポで訴え (11/5)

「長時間労働なくす社会風土を」過労死防止シンポで訴え
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NHK News 2019年11月5日 18時11分

過労死をなくすための対策を考えるシンポジウムが開かれ、遺族が厳しい法規制だけでなく、長時間労働をなくす社会風土をつくることが大切だと訴えました。

厚生労働省は毎年11月の過労死防止月間に合わせてシンポジウムを開催していて、5日は福島県郡山市の会場におよそ40人が集まりました。

はじめに福島労働局の担当者が、長時間労働を防ぐため法改正によって時間外労働に上限規制が導入されたことを説明し、規制の内容や対応策が分からない場合は労働基準監督署などに相談してほしいと呼びかけました。

そして、6年前に31歳で心不全で亡くなり、過労死と認定されたNHKの佐戸未和記者の母親の恵美子さんが講演し、「過労死で突然かけがえのない娘を奪われた悲しみと苦しみは、和らぐことはありません。制度を運用するのは人です。厳しい法規制も必要ですが、同時に8時間労働を順守し、睡眠や自由時間を確保するのが当たり前となる社会風土をつくることも大切です。私たちと同じ苦しみを背負う人が二度とあらわれないことを、心から願っています」と訴えました。

厚生労働省は、こうしたシンポジウムを来月にかけて各地で開くことにしています。
 

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