佐野SA運営会社、元総務部長を再び解雇 労使対立深化
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朝日新聞デジタル 吉田貴司 2019年12月3日19時24分
写真・図版東北道上り線の佐野サービスエリア=2019年8月
東北自動車道上り線の佐野サービスエリア(SA、栃木県佐野市)で売店などを運営するケイセイ・フーズ(同市)が、労働組合の加藤正樹委員長を解雇したことがわかった。
解雇は2日付。同社の書面などによると、加藤氏が取引先に対し本来支払うべき金額よりも少ない仕入れ代金を支払ったり、労使交渉の様子を撮影したデータを報道機関に渡したりしたため、総務部長としての「能力や適格性を欠く」とし、解雇には正当な理由があると主張している。
加藤氏は取材に対し、会社が挙げた理由は「支払い間違いはミスであり、速やかに修正した」「公益性があると判断した」などといずれも反論。解雇も「不当労働行為である」と語った。解雇の無効などを求めて同社を提訴するつもりだという。
同社では、突然の加藤氏の解雇(後日に撤回)をきっかけに労組が8〜9月にストを実施。11月に2度目のストに踏み切り、労使が対立している。(吉田貴司)