サムスン電子の取締役会議長に実刑判決 労組活動妨害=韓国地裁
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経済 2019.12.17 17:07 聯合ニュース
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル中央地裁は17日、子会社の労働組合の活動を妨害したとして、労働組合および労働関係調整法違反などの罪で在宅起訴されたサムスン電子の李相勲(イ・サンフン)取締役会議長に対し、懲役1年6カ月の判決を言い渡した。李被告はサムスンの「ナンバー2」とされる。実刑判決により、法廷で身柄を拘束された。
出廷する李相勲氏=17日、ソウル(聯合ニュース)
この件を巡り、検察はサムスン電子と同社の製品アフターサービス子会社、サムスン電子サービスの法人を含め計32人を起訴していた。地裁はこのうち、両社やグループ系列会社の幹部(退職者含む)など26人に有罪判決を言い渡した。サムスン電子の姜景薫(カン・ギョンフン)副社長も懲役1年6カ月の判決を受け、法廷で拘束された。
李被告らサムスン電子の幹部は、2013年にサムスン電子サービスに労働組合が結成されるとグループレベルで「労組つぶし」の戦略を立て、実行した罪に問われた。
検察の捜査により、サムスン電子とサムスン電子サービスなどの子会社は対応のためのチームや状況室を設置し、戦略を具体化していたことが判明。具体的に、強硬な労組が設立された下請け会社を廃業させて組合員を経済的に困窮させたり、組合員をターゲットにした監査を実施したりしていたという。労使交渉を意図的に遅らせていた疑いもある。こうしたことに韓国経営者総協会の関係者や情報警察が介入した事実も、検察の捜査で明らかになった。
地裁は、こうした罪の大半を有罪と認めた。