クラウドソーシングで仕事をする際の注意点とは?
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2020/01/12(日) 20:03配信ファイナンシャルフィールド
クラウドソーシングで仕事をする際の注意点とは?
みなさんは、「クラウドソーシング」と呼ばれる雇用形態についてご存じでしょうか。これは、家にいながらパソコンなどを使用して、インターネット経由で仕事を行うものです。
私たちは、初めてクラウドソーシングで仕事を行う場合、どのような点に注意したら良いのでしょうか?
今回は、クラウドソーシングの仕組みについて、一緒にチェックしていきましょう。
クラウドソーシングが人気の理由
Webデザインの作成をしたり、記事を執筆したりと、家にいながらパソコンを使用して仕事を行うことができる「クラウドソーシング」は、働く場所や、労働時間、仕事量などを自分で調整することが可能です。
そのため、クラウドソーシングの仕組みを活用し、日中はオフィスで会社員として働いている方が、土日や空き時間を利用して副業を行ったり、子育てに忙しい主婦の方が、子供が学校に行っている間に働いたりと、フレキシブルに業務に取り組んでいます。
また、自分の専門知識を生かすことができるのも、クラウドソーシングの魅力です。さまざまなクラウドソーシングの仕事を集めた専用のWebサイトもあるので、自分の得意分野の仕事を選択して、自由に働くことができます。
時給計算して報酬をチェック
最近は、クラウドソーシングを利用して働く方が増えていますが、実際に仕事を受注する際には、いくつかの注意点があります。特に、初めてクラウドソーシングで仕事を行う方は、気を付けるようにしましょう。
1つ目の注意点は、報酬についてです。業務内容と報酬を確認して、自分の実際の時給を計算するようにしましょう。クラウドソーシングでは、ホームページの作成や、記事の執筆など、業務内容によって単価が決められています。
その仕事をするにあたり、かかると予想される時間(労働時間)と単価から、時給を計算して、時給が低すぎないか、必ずチェックするようにしましょう。
例えば、会社のホームページの作成という仕事を3万円で受注したとします。あなたが、この仕事を完了するために、1ヶ月間、毎週土日に5時間仕事をすると、労働時間は合計で40時間(5時間×8日間)となり、時給は750円(3万円÷40時間)となります。
仕事の単価は3万円と高いように見えますが、時給計算すると、実は、厚生労働省が設定している「最低賃金(※)」を下回ってしまうのです。
また、業務によっては、何度も修正が入り、実質的に労働時間が長くなってしまう可能性もあります。仕事を受け入れる前に、修正の可能性があるのかどうかも確認しておくと安心です。
確定申告や社会保険料をチェック
クラウドソーシングの2つ目の注意点は、税金の申告についてです。クラウドソーシングで仕事を受注し、一定額以上の収入を得た場合は、自分で確定申告を行う必要があります。
会社などに勤めており、年末調整を行っている方でも、税金の申告をしなければならないので、忘れないようにチェックしましょう。
また、現在専業主婦の方は、収入の金額によっては、年金などの社会保険料を自分で支払う必要が出てきます。これは、いわゆる「130万円の壁」と呼ばれるものですね。クラウドソーシングで仕事を受注する場合、自分の1年間の収入の金額を確認するようにしましょう。
いかがだったでしょうか? 気軽に始めることができるクラウドソーシングですが、実は安易に仕事を受注すると危険なことがあります。今回ご紹介した内容を参考にしながら、業務内容を吟味し、上手に活用するように心がけましょう。
【出典】
(※)厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者
ファイナンシャルフィールド編集部