支給実績は数人でも予算7億円に 非正規社員の賃上げ助成
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2020/2/8 16:32 (JST)2/8 16:43 (JST)updated ©一般社団法人共同通信社
首相官邸
安倍政権が主導する非正規社員のベースアップを実施した企業への国の助成金事業を巡り、2019年度の支給実績が、7千人の想定に対して数人にとどまっていることが8日、分かった。利用が低迷しているにもかかわらず、20年度予算案では事業費は前年度より2億円多い7億円に増額。看板政策であるために、検証が不十分なまま、なし崩し的に増額されている。
問題の事業は、社員の能力開発や賃上げを狙った「キャリアアップ助成金」のうち、有期契約の社員の社会保険加入と基本給増額を促すコース。
支給実績は制度の始まった17年度が0人で、18年度は2人。19年度も数人にとどまっている。