朝日新聞デジタル 2014年3月23日(日)
就職が決まらないまま大学や短大を卒業した若者への「集中支援」にハローワークが取り組んでいる。過去3年では、卒業生のうち毎年約2万人が4〜6月にハローワーク経由で就職した。求人情報の探し方や模擬面接など、卒業生に対して専門指導員が「一日も早い就職」を後押しする。
1月から未内定者向けに始めた取り組みを延長する。全国に約60カ所ある「新卒応援ハローワーク」を中心に、全国約2300人の専門指導員「ジョブサポーター」が1対1で就職相談に応じる。希望に沿った求人を探す手伝いをするほか、模擬面接や、志望動機書の書き方指導のセミナーなども開く。地域の中小・中堅企業を集めた就職面接会も企画し、企業との出会いの場もつくる。
1月から始めた集中支援では、10万2千人の相談を2月末までに受け付け、このうち2万2千人の就職先が見つかったという。
厚労省によると、今年3月末に卒業する大学生で就職を希望するのは42万8千人。就職先が内定したのは2月1日時点で35万5千人ほどと見込まれるという。「3月以降に求人を出す企業もある。就職先が決まらなくてもあきらめず、まずは、ハローワークに足を運んでほしい」(若年者雇用対策室)という。地域ごとの支援内容は(https://job.gakusei.go.jp/)でも紹介している。(山本知弘