企業の人材確保 職務に応じ賃金・待遇を決定の「ジョブ型」へ
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NHK News 2020年3月22日 12時04分
AI=人工知能分野など、専門性の高い人材の獲得競争が世界的に激しさを増していることから、大手企業の間では、欧米で一般的な、職務に応じて賃金や待遇が決まる「ジョブ型」と呼ばれる制度を拡充する動きが広がっています。
NECは、来年春に入社する社員の採用から新卒であっても、いわゆる年功序列でなく、職務に応じて待遇を決める「ジョブ型」の制度を一部で導入します。
データサイエンスやサイバーセキュリティーなどの分野で専門的なスキルがあれば、入社1年目から800万円以上の年収が得られるとしています。
また、パナソニックは、今月16日、AIなどの高度な技術に通じた人に絞った採用枠を新たに設け、新卒か中途かを問わず募集を始めました。
1年間の有期雇用契約を5年まで更新でき、年収は最大で1250万円程度と、一般の社員に比べて高い水準になるということです。
また日立製作所も、ことしの採用から「ジョブ型」への移行を進め、デジタル人材を専門に採用するコースを設けるほか、営業や総務といった事務系についても、職種ごとに採用することにしています。
「ジョブ型」の雇用制度は欧米では一般的で、先進技術などの専門性の高い人材の獲得競争が世界的に激しさを増す中、日本企業の間でも導入が広がっています。