「同一労働同一賃金」の制度 きょうから大企業に適用
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NHK News 2020年4月1日 5時26分
非正規雇用で働く人の待遇の格差是正を目指し、同じ内容の仕事に対しては同じ水準の賃金を支払う「同一労働同一賃金」の制度が1日から大企業に適用されます。企業ではパート従業員の手当を拡充するなどの対応を進めています。
このうち首都圏を中心にホームセンターなどを展開する「島忠」は、4月から正社員と同じようにパート従業員の仕事を評価し昇給する仕組みに変えたほか、慶弔見舞い金も同額に引き上げました。また子ども手当の制度をパート従業員向けに拡充し、来年4月から段階的に導入します。
この会社では、正社員の倍以上にあたるおよそ3800人のパート従業員が働いています。
子育てをしながらパート従業員として働く青木若尾さん(41)は、「転勤のある正社員になるのは難しいが、同じように手当がもらえたり昇給できると働く意欲が増します」と話しています。
一方、企業側は人件費の負担が増すため、この会社では、これまで従業員が手作業で行っていた店頭での商品の確認を商品のデータを集約してスマートフォン上でできるようにするなどして効率化を図っています。
島忠人事部の石川香織課長は、「店舗はパート従業員で成り立っており、待遇改善で満足してもらうことで、しっかりと力を発揮してほしい」と話しています。