米最低賃金引き上げ、16年までに50万人の雇用喪失=議会予算局

ロイター 2014年2月19日

米最低賃金引き上げ、16年までに50万人の雇用喪失=議会予算局

2月18日、米議会予算局は、オバマ大統領と議会民主党の提案通りに最低賃金を10.10ドルに引き上げれば、2016年終盤までに約50万人の雇用が失われるとの試算を示した。写真は12日にホワイトハウスで行われた大統領スピーチを聞く人たち(2014年 ロイター/Larry Downing)

[ワシントン 18日 ロイター] -米議会予算局(CBO)は18日、オバマ大統領と議会民主党の提案通りに連邦法の下での最低賃金を現在の時給7.25ドルから10.10ドルに引き上げれば、2016年終盤までに約50万人の雇用が失われるとの試算を示した。

ただ、最低賃金を引き上げれば、多くの国民が貧困から脱出できるとの見方も示した。

CBOは、最低賃金の引き上げにより米財政赤字は数年間にわたり若干縮小すると予想。ただその後はやや拡大するとの見方を示した。

CBOはまた、最低賃金を9ドルに引き上げた場合の影響も検証。10.10ドルに引き上げた場合と同様、多くの国民が貧困から脱出できるとした。

最低賃金を10.10ドルに引き上げれば、90万人の国民が4人家族の家計の年間収入を2万4100ドルとする貧困ラインを超えると試算。9ドルへの引き上げでも、この数は30万人に上るとの見通しを示した。

また、最低賃金が10.10ドルに引き上げられれば1650万人の所得が増加すると予想。9ドルの場合は760万人の所得増につながるとした。

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