<新型コロナ>パート新規採用抑制か 労働者の割合、2年ぶり減少 2月勤労統計
https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/202004/CK2020040702000281.html
東京新聞 2020年4月7日 夕刊厚生労働省が七日公表した二月の毎月勤労統計調査(速報、従業員五人以上の事業所)によると、労働者全体のうちパートタイム労働者が占める割合が前年同月に比べ0・31ポイント減り、31・58%になった。パートは増加傾向が続いており、マイナスは二〇一七年九月以来、二年五カ月ぶり。
同省は「新型コロナウイルス感染症拡大の影響で企業がパートの新規採用を抑えている可能性がある。三月以降は外出自粛要請が広がっており、今後の推移を注視したい」と分析している。
労働者全体の基本給や残業代を合わせた現金給与総額(名目賃金)は、1・0%増の二十六万七千百七十五円で、二カ月連続のプラス。正社員の基本給などの所定内給与は0・5%増えた一方、残業代を含む所定外給与は1・2%減った。
パートの時間当たり給与は2・8%増の千百八十九円だった。
物価変動の影響を加味した実質賃金は0・5%増で、二カ月連続のプラスだった。