1月の有効求人倍率、0.67倍に 03年9月以来の低水準

日本経済新聞 2009/02/27

 厚生労働省が27日発表した1月の有効求人倍率(季節調整値)は0.67倍となり、前月を0.06ポイント下回った。8カ月連続で悪化し、2003年9月以来、5年4カ月ぶりの低水準となった。総務省が同日発表した1月の完全失業率(季節調整値)は4.1%で、前月比0.2ポイント低下した。厚労省は「依然として厳しい状況にある」(職業安定局)との基調判断を据え置いた。

 有効求人倍率は公共職業安定所(ハローワーク)で職を探している人1人あたりに何件の求人があるかを示す。1月は職探しをしている有効求職者数が6.1%増えた一方、企業の求人数である有効求人が3.6%減った。

 雇用悪化は地域的な広がりをみせている。愛知県の有効求人倍率が1倍を割り、1倍を維持した東京都も1.0倍と1倍割れは時間の問題だ。求人数を産業別に見ると、製造業の落ち込み幅(マイナス55.3%)が目立った。

1月の有効求人倍率、0.67倍に 03年9月以来の低水準

失業率・有効求人倍率の推移(グラフ)

 

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