政府は、大学生の就職活動の開始時期を現在より4か月遅らせ、4年生の4月からとするよう経済界に要請する方向で検討に入った。
新3年生が主な対象となる2015年春の入社採用からの実施を目指す。教育改革を重視する安倍政権として、就職活動期間の短縮により大学で教育を受ける時間を確保し、学生の質の向上を目指すとともに、大学生が海外留学しやすい環境を整備する狙いがある。
企業の採用選考の紳士協定である経団連の「倫理憲章」は現在、会社説明会などの「広報活動」の開始を3年生の12月から、面接や試験などの「選考活動」の開始を4年生の4月からと定めている。政府は、広報活動については4年生の4月から、選考活動は8月からとするよう倫理憲章の改定を求める考えだ。