朝日新聞 2014年7月30日
パナソニックは、全従業員の給与体系から年功要素を完全になくす案をまとめ、労働組合と協議に入った。成果主義を徹底し、社員のやる気を引き出しつつ人件費も抑える狙いだ。本体約5万7千人と一部グループ会社の社員が対象で、来年4月の導入を目指す。
管理職でない従業員の給与体系は現在、資格に基づくのが基本。成果給も採り入れているが、一度上がった基本給部分が下がることはなく、年功要素部分が残っていた。これを単純に、担当する役割の大きさに応じて給与を決める役割等級制度に改める。年齢にかかわらず、等級が下がれば給与も減ることになる。
賞与は業績連動に移行している。管理職についても1999年から年俸制を採り入れて成果主義を徹底し、年功要素はなくなっている。