時事ドットコム 2014/7/28
2014年度の最低賃金の目安を決める厚生労働省の小委員会=28日午前、東京都新宿区(省略)
2014年度の最低賃金の目安を決める厚生労働省の小委員会は28日、大詰めの協議に入った。労使は13年度の最低賃金(時給ベース)の引き上げ額だった15円を上回る水準とするかどうかで激しく攻防。労使の主張に隔たりは大きく、同日の協議は長時間に及ぶ見通しだ。
13年度の最低賃金は全国平均で15円引き上げの764円。全国で最も高かったのは東京の869円、最も低かったのは沖縄、佐賀、宮崎などの664円だった。
14年度は景気回復を背景に企業収益が好転している上、働き手の不足感が強まっている。6月に改定された政府の成長戦略に最低賃金の引き上げが盛り込まれたこともあり、田村憲久厚労相は「13年度並みか、それよりもいい成果が出ればありがたい」と要望している。